床暖房のメリット・デメリット
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最終更新日:2019/11/19
リビング
寒い季節に是非欲しい!と思う住宅設備と言えば、何と言っても床暖房ではないでしょうか。足元から暖めてくれるだけでなく、寝転がって身体を暖める…なんとも贅沢な設備ですよね。これから新築を建てる、或いはリフォームで床暖房を設けたい方が増えていることもあり、ここでは床暖房の特徴・メリット・デメリットをご紹介します。
床暖房の特徴
床暖房は「電気式」と「温水式」2つの種類があります。それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
電気式
床下に設置した発熱体に電器を流して、深夜に熱を貯めておきます。そして、昼間に放熱することで、床を温める仕組みになっています。深夜に電力を使うと、電気代の単価が安くなりますので、電気代を抑えられます。尚、床が暖まるまでには少し時間が掛かります。
温水式
床下に設置した温水パネルに、大気中にある熱・電機・ガスなどで暖めた温水をパイプに流すことで床を暖めます。電気式と比べて、暖まるまでの時間が早い点がメリットです。尚、床下に温水パイプ用の配管を設置・施工する手間が掛かります。
同じ「暖める設備」としてエアコンが挙げられます。エアコンは夏・冬と両方に活躍してくれるので、大変便利です。また、最新機種のエアコンは足元から風が流れる設計になっています。起動も早いため、床暖が完全に暖まるまで、エアコンでお部屋を暖める使い方が良いでしょう。
床暖房のメリット
床暖房の種類と特徴を踏まえた上で、どんなメリットがあるでしょうか?
冷え性の女性の足元を暖めてくれる
エアコンで空気が暖まっていても、床自体が冷たいと足元は冷えたまま。特に、冷え性に悩む女性の方にとって、床から足元を暖めてくれる床暖房は強い味方です。
部屋全体が暖まる
石油や電気ストーブ、及び電気カーペットなどは、部屋の一部をしか暖めてくれません。一人暮らしの1Rマンションなら、これらの暖房器具でも良いかもしれませんが、家族が住む住宅となると、ある部屋全体を暖める必要があります。床暖房なら、家族が一番集うリビングを中心に、床暖房からの熱でお部屋を徐々に暖めてくれます。
お手入れの必要が無い
お部屋の中に暖房器具があると、お手入れしなければなりません。しかし、床暖房の場合は、特別なお手入れは必要なく、普段通りのお掃除でOK!主婦にとっては、とっても楽な暖房器具なのです。
床暖房のデメリット
ここまで床暖房のメリットをご紹介してきましたが、逆にどんなデメリットがあるでしょうか?
暖まるまでに時間が掛かる
床暖房の種類と特徴でもご紹介しましたが、種類によっては暖まるまでに時間が掛かります。そのため、朝起きる時や、仕事から帰ってくる30分前から暖まるようにタイマーで設定しておきましょう。
空気が乾燥しやすい
お部屋を暖めてくれる一方で、床暖房からの熱で空気が乾燥しがちになります。そのため、肌が乾燥して痒くなるということも。そこで、加湿器を必ず置いて、適度な湿度を保つようにしましょう。
費用が高い
新規に床暖房を設置する際の費用に加え、実際に使う際の暖房費がエアコンよりも高い点がメリットです。また、良くあるのは「床暖房の消し忘れ」です。気が付いたら、一晩中付けっぱなしにしていたことで、暖房費が高くなってしまいます。尚、種類によっては10~15年が耐用年数であることから、将来的なメンテナンス費用が必要になることを覚えておきましょう。
尚、最新の床暖房は電気代を抑えたものや、暖まるスピードが早くなっているものがあります。メーカー側もデメリット解消のための機能改善を行っているので、一度ショールームを訪れてみると良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?床暖房は一度でも体験すると、その快適さから逃れられません。是非、自分の家にも設置したい!という時は、今回ご紹介した床暖房の特徴・メリット・デメリットを踏まえ、費用対効果が一番良い設備を検討してみて下さいね。
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