憧れの吹き抜けのメリット&デメリット
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最終更新日:2019/10/21
リビング
最近は天井高を今までの2.4mから2.8ぐらいまで高さにし、リビングや玄関を吹き抜けにして採光や開放感を高めるデザインが選ばれています。吹き抜けから入る光は、お部屋全体を明るくしつつ、家の中から上空の空を眺められる贅沢なインテリアデザインです。
夜ともなれば、それはプラネタリウムのように星々を眺めながら時間を過ごすといった、普段味わえないことも可能にしてくれます。そこで、ここでは吹き抜けの特徴・メリット・デメリット・間取りをご紹介します。
吹き抜けとは
吹き抜けとは、複数階に跨る連続した空間を指します。最も一般的なものは1階と2階を床で遮らずに、上下の階が繋げるパターンです。吹き抜けを用いやすい部分として、住宅の玄関や階段、リビングなどが挙げられます。吹き抜けがあると開放的で風通しが良く、明るい空間にすることができる点が魅力です。
吹き抜けのメリット
吹き抜けのメリットは、なんといっても開放感。梁をみせて天井を高くすることと併用したり、室内ドアをハイトドアや窓ガラスも高さをだせば、いっきにデザイン性あふれる家になります。また今までの家では窓から入ってくる光は低い太陽光のみで北側は暗くなりがちでしたが、吹き抜けの窓から入ってくる光は高い光なので部屋全体を明るくしてくれます。
- 室内が広く見え、解放感にあふれる
- 風通しが良くなり、自然な換気ができるようになる
- ガラス張りにすると、太陽光がたっぷり入るので、室内が明るくなる
- 1階と2階に繋がりができ、どこにいても家族の気配を感じることができる
吹き抜けのデメリット
- 空間が繋がることで、暖房やクーラーなどの効果を得るまでに時間と光熱費がかかる
- 1階での物音やニオイが2階まで届きやすい
- 2階の天井部分まで吹き抜けを設けた場合、窓の掃除や照明の交換が大変になる
- 吹き抜けを設けた分だけ、2階に設けられる部屋数が少なくなる
空気の循環に関し、例えば温かい空気はどうしても上へ昇り、吹き抜け部分に集まります。この場合、シーリングファンで空気が溜まらないように循環させると良いでしょう。また、2階の天井部分まで吹き抜けを設け、ガラスを多用した構造は光を多く取り入れることが出来る反面、熱が逃げやすくなったり、日差しが強すぎて紫外線が入り込んでしまいます。そこで、ガラスはUVカットでもきるもの、断熱効果がある構造にすると良いでしょう。
吹き抜けに合う間取り
一番人気は階段との組み合わせ!
吹き抜けの解放感を活かしつつ、1階と2階を繋ぐ階段を設けることで、子供が学校や外出先から帰ってきたことがすぐ分かります。さらに、らせん階段にすることで階段部分をコンパクトにしつつも、空間の上下がおしゃれになるのも人気の理由です。
リビングと組み合わせ解放感を高める
空間上下に解放感をもたらす吹き抜けを、リビングと組み合わせる間取りも人気です。リビング自体が広く感じつつ、上を眺めると天井から空を眺めることが出来ますし、自然光を取り入れた明るいリビングになります。また、リビングにテラスやウッドデッキがあると、空間の上下に加えて奥行の解放感が加わるため、リビングがよりお家の中心的な空間になります。
ペットのための遊び場をプラスアルファ
吹き抜けの壁面や、1階と2階の間に何本かの板を張り巡らせることで、ペットが行き来できるようになり、ちょっとした運動や遊び場が出来るようになります。特に人気なのが、猫ちゃんのためのキャットウォーク。仕切り板や壁面に設置する素材に強化アクリルを利用すると、まるで空中を猫ちゃんが歩いている感じで、見ているだけで楽しい吹き抜けが出来上がります。
まとめ
インテリアの印象を大きく魅力的にしてくれる吹き抜け。メリットだけでなくデメリットもありますが、しっかり対策することで、気にならないほど素敵な空間を演出することができます。明るい室内にするなら、ぜひ吹き抜けを設けて、魅力的で解放感抜群の住宅を検討してみて下さい。
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