おしゃれで環境に優しいバイオエタノール暖炉とは
人気が高いインテリアデザインの内、アンティークやクラシック、ログハウスを中心としたアウトドア系のインテリアは、いつの時代において人気です。自然な炎の明るさと温かさに、暖炉の前で一息つく…映画のワンシーンのようなインテリアを考えている方も少なくありません。一方で、これまでの暖炉の常識を覆すおしゃれで、環境にも優しい暖炉が出てきています。それが「バイオエタノール暖炉」と呼ばれるものがあります。具体的どのようなものなのか?ご紹介します。
バイオエタノールとは
バイオエタノール暖炉に使用される燃料「バイオエタノール」とは、サトウキビやトウモロコシなどの生物由来の資源(バイオマス)を発酵・蒸留して生成される燃料のことです。再生可能な植物資源から生成されるので持続可能なエネルギーと言われています。今までの化石燃料と違い燃焼するときに有害な一酸化炭素を排出せず、環境に優しい点が大きな特徴です。
バイオエタノール暖炉のメリット
再生可能エネルギーを使用しているバイオエタノール暖炉ですが、なかなかイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか?ここでは、バイオエタノール暖炉のメリットをご紹介します。
設置場所を選ばない
今までの暖炉は煙突や配管が必要だったり暖炉の周りが灰やススで汚れるので、周りをタイル張りしたり、薪を近くに用意したりする必要がありました。バイオエタノール暖炉は本格的な暖炉とは異なり、持ち運びができてしまうくらい小型で煙突がありません。
小型サイズであればテーブルの上だったり、壁に埋め込んだり、テレビボードに埋め込むことも可能です。煙突が必要ないということは、新築だけではなくリフォームでの設置も可能ですし、戸建てだけでなくマンションにも設置が可能です。
現代的な高いデザイン性
バイオエタノール暖炉は煙突がなく、ファンヒーターやストーブなどの構造部分が小さいなど制約がかなり少ない点が特徴です。そのため、デザイン性の優れたものが多く販売されており、インテリアデザインに合わせて種類を選べる点が大きなメリットです。また、埋込専用の構造部分のみの販売もされており、建築家によって住宅デザインとバイトエタノール暖炉をうまく合わせたインテリアデザインをショールームで見ることができます。
炎が生み出す癒やし効果
バイオエタノール暖炉はデザイン性に優れており、「炎を美しく見せる演出」が上手く設計に反映されています。そのため、炎がゆらゆらと揺れているのを見ていると、徐々に引き込まれていくような感覚となり心が癒やされます。
実は、この癒しの効果には秘密があります。「炎の揺れ」は自然界の法則で「1/f揺らぎ」と言われ、不規則に見えて実は規則性があるとされています。炎の他に電車の揺れや小川のせせらぎ波や風などにも1/f揺らぎと言われ、人間にとって癒やし効果があるのです。
バイオエタノール暖炉の選び方
バイオエタノール暖炉は火を取り扱いますので、火傷や火事にならないようにすることが一番大尉説です。少しでも安心して使用するために、必ず安全基準のしっかりしたメーカーの商品を購入しましょう。安全基準にはISO9001規格やUL認証などがあります。特にUL認証は機能・安全性のテストに合格した商品に表示されるマークです。
バイオエタノール暖炉のサイズですが、検討するポイントは部屋の大きさと、燃料消費に対する温暖効果です。バイオエタノールは16リットルで9,000円ぐらい、つまり1リットル600円近くします。20畳を超える広さのリビングを暖めるには2時間で1リットルぐらい消費します。この点だけ見ると、燃費が悪くなってしまいますので、リビングの大きさに合わせてエアコンをメインとしつつ、バイオエタノール暖炉は補助的に利用すると良いでしょう。
屋外でも使えるバイオエタノール暖炉
バイオエタノール暖炉のメリットは「小型のものだと持ち運びが出来る」ことをご紹介しました。そこで、室内での使用以外にアウトドアリビングやテラスに持ち出し、夕方から夜に掛けて楽しいひと時を暖炉の炎とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。炎に照らされる料理とワインが食欲だけでなく、会話の弾ませる雰囲気作りにピッタリな暖炉。普段味わえない時間を家族や友人と過ごす、便利なインテリアツールとして活用できます。
尚、小型のバイオエタノール暖炉は持ち運びが簡単なので、普段はリビングのインテリアとして飾っておけば収納棚をおしゃれにすることができます。そして、屋外で使用する時だけ持ち運べば良いので、実用的でおしゃれなツールとして役立ってくれます。
まとめ
いかがだったでしょうか?バイオエタノール暖炉は、モダンインテリアやナチュラルテイストのインテリアに似合う暖炉です。薪を使った暖炉とは違い、ススや炭による汚れを気にする必要がないため、お手入れがラクな点も魅力の一つです。このようなインテリアスタイルをお考えの方は、お部屋のアクセントとして是非検討してみてくださいね。
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