リビングとテラスを一体に!ガラスやサッシの選び方
リビングからテラスにつながるウッドデッキやテラスに一体感を持たせ、1つの広い空間として見た時の解放感はたまりませんよね。リビングから差し込むテラスへの光は、1枚の絵画を見ているかのように美しさを際立たせてくれます。
リビングとテラスの間仕切りには、主に「ガラス(一部固定)」「全開サッシ」の2種類があります。デザインインテリアとしての内装設計にあたり、生活環境として最低限の機能を持たせつつ、おしゃれな空間にするためのポイントをご紹介します。
ガラス(一部固定)と全開サッシの特徴
それぞれ間仕切り方法には、それぞれの特徴・メリット・デメリットがあります。ここでは、それぞれについて解説していきます。
ガラス(一部固定)の場合
ガラスの特徴は何といってもテラスやデッキに遮蔽物がなく、見渡せる点が特長です。また、中庭を持つ住宅なら、2~3面を囲うようにして、角度変えながら鑑賞出来る優美さを演出することが出来ます。
尚、かなり広い窓を設ける場合には、一部固定することで建物及びガラスの耐久・強度を設ける場合があります。それでは、一部固定した場合にどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
- メリット
- ガラスの中央部を固定タイプにすることで、窓枠の本数・太さを少なくでき、窓を閉じた時の開放感が生まれます。
- デメリット
- 出入りするスライド部分が通常の引違い窓と変わらないため、複数人で出入りがしにくいです。
- 固定部分が出来ることで、テラスとリビングの一体感は損なわれます。
デメリット関しては、広い窓に用いると共に、住宅設計上ある程度の地震に耐えられるよう、こうした策が取られます。但し、景観を気にされる方は、床材と同じにしてリビングの延長線上にある構造物にすると、目立ちにくくなります。例えば、以下の施工例のようリビングからテラスに繋がる床色と同じにすると、遮蔽物はそれほど気にならなくなります。
全開サッシの場合
全開サッシはフルオープンとも呼ばれ、ガラス戸を両側にたたむことで、住まいの内と外をひとつにしてくれるデザイン性と機能美を持ち合わせています。シンプルなデザインだけど、生活環境としての機能性やインテリアとの親和性を活かしたい方におすすめです。それでは、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
- メリット
- 壁面を有効活用でき、障子の収納スペースがない場所にも使用できます。
- 窓部分がすべて開口できるため、多くの風や開放感が味わえます。
- ホームパーティーでテラスとリビングを仕切りたくない場合に有効です。
- デメリット
- 窓を閉じた時の枠が太く多いので通常時の開放感が損なわれます。
- 網戸が後付の横から引くタイプだと隙間が開くため虫が入ってきます。
枠の太さに関しては、メーカーにて様々な太さがあります。また、インテリア色使いに合わせて、枠の色や太さを選択出来ますので、内装の一部として考えるとデメリットではなくなります(以下、施工例)。尚、急激な開閉による予期せぬ故障を防ぐため、メーカーによってストッパーが備わっています。例えば、開閉途中(半開時)と全開時の2ヵ所で、障子が自動的にストップしますので、指を挟むなどの事故を未然に防止してくれるのは嬉しい機能ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。ガラスとサッシそれぞれに特長がありますので、建物設計の前段階であるデザイン工程から、インテリアのイメージを固めることが大切です。住居の中心となるリビングとテラスで、いつ、どんな場面で、誰とこの空間を共有したら嬉しいか?楽しいか?想像するだけでもワクワクしますね。ぜひ、今回の記事を参考に検討してみてください。
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