機能的でおしゃれなバスルームを2階に設ける理由
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最終更新日:2019/10/01
洗面所
住宅設計にあたり、一度は考えてみたいのが2階にバスルームを設置すること。広い窓ガラスから見える夜空を眺めながら、今日一日の疲れを癒す…あなただけのリラックス空間がそこにはあります。また、ガラスの外側にテラスがあれば、まるでリゾート気分を味合うことが出来ます。そこでここでは、バスルームを2階に設置する場合のメリット・デメリット・成功例をご紹介します。
バスルームを2階に設置するメリット
バスルームを2階に設置したい!と考えていらっしゃる方にとって、まず最初に考えておきたいポイントは「長く過ごす場所」と「水回り」を完全に分け、機能的かつ効率的な生活の導線を考えることです。少し極端な例ですが、敷地面積の内、駐車場に充てるとその分だけ1階に設けられるスペースは、リビングとダイニングキッチンといった「家族が団らんする場所」に集中させ、その分広めの敷地面積を得ることが出来ます。その上で、バスルームを含めた水回りである洗面台・洗濯機などを纏めて、2階に設置すると以下のようなメリットがあります(ベッドルームも2階とします)。
- 自宅に帰り、2階でパジャマなどの用意をして、洗濯物を洗濯機に入れて、そのままバスルームへ。
- ベッドから起きてすぐ、朝の身支度を整えることが出来る。
- 2階にアウトドアリビングがある場合、水遊びした子供たちをそのままバスルームへ。
- 洗濯~洗濯物欲しまでの導線がスムーズ。
このように、おしゃれな2階のバスルームをイメージしがちですが、生活面で見ると導線がスムーズであることが分かります。
バスルームを2階に設置するデメリット
ここまでお読み頂くと、バスルームを2階にぜひ設けたくなってきたのではないでしょうか。もちろん、素敵な住宅になることは確かですが、その代わりにデメリットもあります。それでは一般的にはどのようなものでしょうか?
- 比較的水回りの面積が必要になるため、間取りが難しくなる。
- 汚れて帰ってきた時、汚れたまま2階まで上がならいといけない。
- 水が流れる音が気になる/水圧が弱くなる/漏水する可能性がある。
- ご老人がいらっしゃる家庭や老後になった時、階段の登り降りが大変になる。
- 2階に設置するためのオプション費用や1階にも洗面台を設ける費用が嵩む。
ここに挙げたのは一般的な内容であり、これら全てが発生するという訳ではない点に注意しましょう。これらの要望を踏まえたデザイナーズ物件や実績がある建築士を探し、相談することでデメリットとその対策を一つずつ解消すれば、心理的な不安はなくなります。
2階にバスルームを設ける成功例
メリットとデメリットを踏まえた上で、折衷案と言える方法があります。それが、2階にバスルームを設けるなら洗濯機だけを2階に設置する方法です。そもそも2階にバスルームを設置したかったのは、目線を気にせずベランダで天日干ししたい、重い洗濯物をバルコニーなどに運びたくないからです。
脱衣所で洗濯物を脱いで洗濯機に入れて、バスルームへ直行。朝は、洗濯後の濡れて重い洗濯物をベランダにすぐ運べるので、導線的にはかなり短く済みます。また、洗面台はトイレの近くにある方が便利ですので、トイレの隣などに設置すると水回りをコンパクトに纏めることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。 高級ホテルのようなラグジュアリー感のあるお風呂や、自然を感じるお風呂があったら素敵ですよね。費用面では多少オプション料金が発生しますが、予算に余裕がある方や家族と価値観を共有で来ている方にはおすすめのプランです。
バスルームをイメージするだけではなく、2階全体での導線と、1階と2階の棲み分けを具体的にイメージするためにモデルルームや、実際に建築された物件を内覧させてもらい、生活パターンがどのように変わるか事前体験しておくことをおすすめします。
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