ウッドデッキを選ぶポイント
ウッドデッキがあるバルコニーやテラスは、それだけでも自然の風合いを感じ、ちょっとはだしで歩いてみたくなるような気分になりますよね。ウッドデッキを活かしたアウトデアリビングやプチガーデニングなど、インテリアとしてのウッドデッキは、リビングから見える景色の重要な土台です。尚、最近はウッドデッキに使用されていた雨林材が輸入できなくなったこともあり、ウッドデッキの選び方も少し変わってきています。そこで、ここではウッドデッキを選ぶ上でのポイントについてご紹介します。
ウッドデッキの魅力
ウッドデッキの魅力の1つとして、リビングから見える景色に高級感が生まれることです。ウッドデッキの色や材質にもよりますが、ウッドデッキ1つで資産価値が向上すると言っても過言ではありません。特に、リビングの床色とウッドデッキの色を合わせることで、リビングと外との繋がりに広がりが生まれ、空間に奥行が出てきます。
広めのウッドデッキを使って、リビングのような空間としてアウトドアリビングのような使い方も出来ます。心地よい風や日差しがあれば、テーブルとイスを持ってウッドデッキで読書をしたり、音楽を聴いたり、自分だけのゆったりした空間を味わうことが出来ます。そんな雰囲気にさせてくれるのが、ウッドデッキの魅力なのです。
ウッドデッキ材の種類と選ぶポイント
ウッドデッキを取り入れた住宅にしたい場合、住宅自体のトータルデザインから、どのようなウッドデッキを選ぶか考えていきます。特に、ウッドデッキにも色々と種類や色がありますので、デザインにあった材質を検討し、実際のサンプルを確かめることが重要です。
ウッドデッキ材の種類
ウッドデッキ材の種類として、大きく、天然木と人工素材に分かれます、天然木はさらにいくつかの種類に分かれています。
- 天然木のウッドデッキ材
- ハードウッド
- ソフトウッド
- 防腐注入材
- 人工材質のウッドデッキ材
ウッドデッキを選ぶポイント
いくつか種類があるウッドデッキ材に対して、何をポイントに選んだら良いのでしょうか?やはり気になるのは、以下の内容です。
- 色やデザイン
- 耐候性や耐久性
- 安全性
- 価格
- メンテナンス性
これら5つをポイントに見た時、価格は高くても良いので風合いと耐久性を重視したいなら天然木のウッドデッキ。耐久性や風合いは落ちるものの、価格が安くメンテナンス性に優れているものを重視するなら人工材質のウッドデッキを選ぶ、というのが大きな選び方のポイントになります。
種類ごとのウッドデッキの特徴
前述した通りウッドデッキには様々な種類と、選ぶポイントがあることをご紹介しました。それでは、それらを踏まえてウッドデッキの種類ごとの特徴をご紹介します。実際に選ぶ際の参考にしてみて下さい。
ハードウッドデッキ(天然木)
イタウパ、サイプレスといった木材で、硬い・強い・長持ちと三拍子揃っています。ズッシリと重いハードウッドは高級感を漂わせてくれます。木材ですので、自由に設計・切断出来る点が大きなメリットです。その点では、ウッドデッキに使用される材質では、最も使用されています。但し、価格についてはやや高めな点がデメリットと言えます。
【イタウバ-マットグロッソ】 https://www.1128.jp/blog/howto/deck-erabikata
ソフトウッドデッキ(天然木)
ソフトウッドとは、文字通り柔らかい木材です。ベルダデッキ、レッドシダーといった木材で、ハードウッドデッキと比較すると比較的安くて軽く、加工性が良いという点で人気があります。風合いもハードウッドデッキに負けませんので、自分でウッドデッキを作りたいという方にはオススメです。
但し、デメリットとして耐久性が弱く、虫に食われやすく1~2年で腐ってしまいます。そこで、長持ちさせる工夫として、木材の表面に防腐防蟻塗料を定期的に塗ることで数年の耐久性を確保できます。尚、基礎部分についてはメンテナンスが難しいため、基礎部分だけは耐久性が高い木材を利用しましょう。
防腐注入木材(天然木)
大日本ウッド・ヒノキ、大日本ウッド・杉といった木材で、防腐注入剤を注入したウッドデッキ材になります。防腐注入剤は、JIS A 9002「木質材料の加圧式保存処理方法」に準拠した安全・安心の防腐剤で、木材の芯まで浸み込ませます。それにより、15年といったハードウッド並みの高い耐久性を得ることが出来ます。それでいて、材木料は安いというメリットが多い材質です。
但し、注意しなければならないのは、JIS A 9002に準拠した防腐注入剤と、木材の芯まで浸み込ませないと効果が得られません。そのため、ウッドデッキの製作業者を良く確認し、サンプルで芯まで浸み込んだ材質と浸み込んでいない材質の違いを確認しましょう。
人工素材のウッドデッキ材
ウッドデッキの素材として使われることが多い人工素材は、本物の天然木と見間違うような見た目で、自然な色合いが出るように何層にも表面塗装しています。そのため、見た目には新木から切り出した木材のように見えます。特に、人工素材のメリットは、その機能性です。ウッドデッキの機能性と言えば、断熱性があり、水・カビ・シミなどに対して強いなど、木材では得られない強さを持っています。
尚、見た目・機能性ともに天然木と変わらないように見えますが、実際の手触りや、自然が生み出す本物の色合いなどと比較するとやや劣ります。特に、表面に光沢があるため、人工素材の感じが多少出てしまう点がデメリットと言えます。
ウッドデッキを設置する時の注意点
ウッドデッキを設置する場合、なるべくリビングなどの室内から段差を少なくするため、基礎を立ちあげて設置すると思います。タイルデッキだとモルタルで隙間なく立ちあげますが、ウッドデッキの場合、下の写真のように基礎の上に隙間ができます。
柱の部分のみを基礎で上げる場合(ウッドデッキの下の大半が土)、雑草が生え抜きたくてもウッドデッキがありメンテナンスがしにくいです。対策として、防草ネットを全体に敷きその上に砂利で覆う。そして定期的に除草剤を撒きましょう。
まとめ
住宅の耐久性を考えると、かなり長く使う使用することになりますので、費用対効果・耐久性・メンテナンス性などを踏まえて、満足がいくウッドデッキ材を選びましょう。ウッドデッキをどのようなデザインにするか?どんな過ごし方をしたら楽しい時間と空間になるか?ライフスタイルと一緒に考えてみましょう。
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